志望している都立高校の倍率が高いことを知っても落胆する必要はありません。なぜなら、ボリュームゾーンとお合格ラインは大きく異なる可能性もあるからです。たとえば、合格のボーダーラインを80点とした場合、それぐらいの実力者が集まっていると思う人もいるでしょう。ところが、実際はボーダーラインより下で団子状態になっていることがよくあります。
つまり、ボーダーライン以上の点数をしっかり取れば、いくら受験者が増えても脅威にはならないということです。これをグラフに表すと、下部が大きく膨らんだ達磨のような形になります。合格の平均点は達磨の首当たりで、その上の膨らんだ部分は上位者が集中している状態です。前述の団子状態は首より下の膨らんだ部分です。
この例で表現すると、首より上にいれば安全圏になります。そう諭されても、上位者が増えるのではないか懸念するかもしれません。確かにその可能性もありますが、一気に増えた場合は次のような予測が可能です。前年のデータなどから受験者が少ないだろうと考え、下位の学校を受ける予定だった人が志望校を上げることがあります。
そうなれば自分よりレベルは高くないので、倍率を気にせずに希望の都立高校を受けると良いでしょう。ただし、都立高校対策をするにあたり、倍率をまったく無視するのも良くありません。なぜなら、自分も志望校を上げられる可能性もあるからです。1つ上のランクが不人気ならそこを検討してみる価値があります。
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